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2016年4月25日月曜日

ネタバレ,映画【暗殺教室卒業編】人間だった殺先生!の感想

映画の一番の見どころは?謎のタコ型超生物『殺センセー』の過去が明かされ全ての謎が解明する!「センセーは人間だったのか?」「なぜ落ちこぼれ3年E組にきたのか?」








ストーリー

椚ケ丘中学校の落ちこぼれクラス3年E組の担任となった謎のタコ型超生物・通称「殺センセー」は1年後の地球破壊宣言をしている。潮田渚(山田涼介)ほかE組の生徒は地球を救うため、マッハ20の超速度で動き回る殺センセーの暗殺を託されている。
「卒業までに私を殺せるといいですね~」と生徒達に暗殺の技術を心得をみずから教える殺センセー。暗殺という目標の中で落ちこぼれだった生徒達の絆が深まり、いつしか殺センセーを慕う生徒と教師の間に信頼関係が生まれていった。
2学期を迎え残された期間はあと半年。学園祭が終わった時、一人の暗殺者が姿を現す。「大好きだよ殺センセー。死んでよ。」と言って首の後ろから触手をはやし襲いかかったのは、なんとE組の生徒 茅野カエデ(山本舞香)であった。カエデはかつての担任 雪村あぐり(桐谷美玲) の妹だった。「・・・人殺し!」そう言った言葉に他の生徒達も驚きをかくせない。「どういうこと?」「これだけ長く信頼関係を築いてきたから・・・もう、話してもらわないと先生の過去。」
そして「・・・わかりました。先生の過去をすべて話します。」と殺センセーは雪村先生との出会いを話しはじめた。
「先生はかつて、死神と呼ばれた殺し屋でした・・・。」
雪村は昼間に中学校教諭をしながら、夜は柳沢誇太郎博士(成宮寛貴)の研究所で働いていた。親がきめた婚約者だと言うが、その扱いは召使い同然だった。そんな中、”0.1gの原料から強大なエネルギーを生み出す研究。人間に後天的に移植する・・・触手の研究” の人体実験として研究所に連れてこられたのが 1000人を殺してきた死神(二宮和成)だった。国を超えた公式の研究施設で、優秀な頭脳と強靭な肉体をもつモルモットを探していた柳沢は、死神の捕獲を心みたのであった。研究施設に監禁された死神のデータ収集担当に雪村があてられた。凄腕の暗殺者とは思えない優しい口調の死神に、雪村は心を通わし自身の落ちこぼれ生徒の相談をするようになる。実験が1年経過した頃には心の闇を持つ死神と雪村の間に特別な感情が芽生えていた。

そして、柳沢は月面実験で強大なエネルギーの膨張をコントロールできずに月の7割を消滅させてしまう。同じ現象が死神の人体で起これば、「来年の3月31日に死神の爆発と共に地球が消滅する!」という計算に・・・「奴は処分だ!」
その事を死神に伝えた雪村。死神は研究所からの脱出を図るため、自身の触手の力を最大限に引き上げた。体じゅうから伸びる触覚。化け物の様子に変わっていく死神を処分する為、地雷装置が発動!そのとき「行かないでください!」と抱きついた雪村。歪んだ感情が触手に飲み込まれ、破壊の化け物に変化しようとしていた死神は我に返る。爆発に巻き込まれた雪村は息絶えようとしていた。「あなたの時間をくれるなら・・・あの子たちを教えてあげて。なんて素敵な触手。きっと素敵な教師になれる。」そう言って命をおとした。ちょうど姉の忘れ物を届けに来た、妹のカエデが死んでいる姉のそばから、逃げ出す化け物を目撃する。

生徒たちは、殺センセーが月を消滅させた犯人に仕立てあげられ、3月31日までの命だと知る。期日がせまったある日、防衛庁から超生物を暗殺するレーザーが発射すと事を決定した。殺センセーを助けようと奮闘する生徒達であったが・・・いよいよ最後の時。最終授業が始まった。やさしい声で「もうすぐレーザーが発射さ私は消滅します。皆さんそれでいいですか?ターゲットを逃してどうしますか?」

赤羽業(菅田将暉)が聞く。「殺したくない奴いる?」「じゃあ、殺したい奴・・・?」どちらも全員の手が上がった。クラス全員が先生の触手をやさしく押さえ、渚がナイフを握った。「君たちに殺されて先生は幸せです。」ガクガクと震える渚に言う「そんな気持ちで殺してはいけません。・・・落ち着いて、笑顔で。」渚のほほを涙がつたっていく「さよなら、殺センセー。」その声はひどく優しい。「はいさようなら。卒業おめでとう・・・」先生の体は眩しくはじけ、光の粒子となった。



感想


『暗殺教室』という衝撃の題名だが、ストーリは落ちこぼれ生徒と先生のが心を通わせ成長していく学園物語である。その教材ツールとなるのが「暗殺」「殺す」というキーワードなのだが、強い言葉の裏には現代の若者の本質が見える。簡単に使っている「殺す・・・」は、ゲームやLINEなど、日常に頻繁に使われその意味あいとはかけ離れ、軽い言葉となっている。本当に死を意識して使っているのだろうか?ただの言葉の流れて発している音に過ぎない若者が多いと思われる。あらためて文字を打ち出しテーマにする事で本当の命や死について考えて欲しい原作者のメッセージが詰まっているのだろう。
死神は触手に飲み込まれ化け物になろうとしている映像がある。二宮か和成の首の後ろから黒く長く伸びる物体が何十本ものびている。個人的にはこのシーンを見た時。『ハウルの動く城』を思い出した。ハウルが最後に戦争を止めようと夜空に羽ばたくのだが、その姿は大きなカラスのように変化し、悪の魔力に飲み込まれていく醜い姿である。ソフィーの愛でハウルの心は救われ魔力から助け出される事になる。『暗殺教室』でも心を闇に閉ざした主人公とそれを救うあぐりの愛が美しく切ない。
ラストシーンで本当にさやしい渚(山田涼介)の声「さよなら、殺センセー。」は甘く響き心に残る。渚と一緒に涙があふれ出てきた。本当に名セリフである!そして、殺センセーの教えを引き継ぎ、渚が教師になって成長した姿を見せるところが実に後味がよい!


漫画が原作の『謎のタコ型・超生物』は映画であるからこそ描ける超世界である。生徒達が劇内で撃ちまくるマシンガンも「人間は殺せないビービー弾」であるから、見ている側もゲーム感覚。物語を通して一貫しているのが題名とは裏腹の「優しさ」である。だれもが楽しめる極上の娯楽映画に仕上げっているので、是非みて欲しい。


作品紹介


監督: 羽住英一郎 監督
原作: 松井優征 漫画家
出演: 潮田渚(山田涼介)、死神(二宮和成)、柳沢誇太郎(成宮寛貴)、赤羽業(菅田将暉)、烏丸惟臣(椎名桔平)、イリーナ(知英)、雪村あぐり(桐谷美玲)、茅野カエデ(山本舞香)


















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