2016年4月5日に「世界一貧しい大統領」と呼ばれた、前ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカ氏が来日。7日に東京外国語大学で講演した。8日にはフジテレビで緊急来日により特番で池上章が対談した様子などを放送し、スタジオでは中継をつないで宮根誠司が生インタビューし大反響を得た。
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昨年3月10月に「Mr.サンデー」で特集した時から日本での知名度も上がり、大統領の給料9割を貧しい人に寄付し、自身は質素な暮らしをする様子は絵本となった。19万部というベストセラーとなっている。
彼の言葉はいつも聴く人の心を震わせ、市場主義の現代社会に警鐘を鳴らす
『伝説のスピーチ』となっている!
それでは、いくつか心に突き刺さる言葉を紹介しよう!
経済と政治について
「文明の発達は素晴らしい力、しかし行き過ぎはいけない。永遠はない。市場の力は現在統治できないくらいに膨れ上がり、私たちは環境破壊を止める術を知らない。市場に操られ、あなたの自由と時間は失われる。老人になった時なにが残るのか?」
「もしドイツの人がひと家族ごとに持っているほどの車をインドの人もまた持つとしたら、この地球はどうなってしまうのでしょう?」
「100年前は水に経済はありませんでした。現代は水不足で経済があります。経済とは不足しているものを分配するということです。」
「人間の文化(武力)を変えないとなにも変わらない」
「共和国とは多数決なんだ、だから私は多数派(庶民)と同じ生活をする。」
「お金があまりに好きな人たちは、政治の世界から出て行ってもらう必要があるのです。お金が好きでビジネスや商売の為に身をささげ富を増やそうとする人は危険です。政治とはすべての人々の幸福を求める戦いなのです。」
「日本は先進国です。政治と国民は一人暮らしの孤独に苦しんでいる老人に寄り添い、彼らを置き去りにしてはいけない。高齢者に公共の施設を造りサポートするために税金をつかわなくてはいけない。」
「個人も家族も一人では生きていけません。だから政治が必要なのです。」
人間の幸せとは
「貧しい人とは少ししかものを持っていない人ではなく、もっともっとといくらあっても満足しない人のことだ。」 引用;哲学者セネカ,南米先住民族
「我々は発展するためにこの地球にやってきたのではありません。幸せになるためにやってきたのです。」
「人間としても時間をどう使うべきか?人生は時計のようなものです。ゼンマイはやがて止まります。だから何に時間を使うのか一人一人が自分に問いかけるべきです。それは生きることは死に向かうことだから。」
「現代文明は若者に多くのものを求め彼らを窒息させてしまう。多くを望むあまり、家や物を買いその請求書を払うことに人生の時間を使ってしまう。それは人を不幸にしてします。人生はほどほどに過ごすことこそが幸せになること。」
「富が幸福をもたらすと思わないでください。比較的豊かになると失われることへの恐怖が生まれ苦悩に変わります。目標に向かって前進し、情熱をもって戦うものは恐れるのもがないのでとても幸せです。幸せとは人生を愛し憎まないことです。」
「不可能に挑むことはそれなりの犠牲をはらうものだ、だから粘り強く戦い続けなければならないと・・・私の人生が教えてくれた。」
※ホセ・ムヒカ世界一貧しい大統領は、決して貧困ではない。生活に必要なものだけを必要とし質素な生活の中に豊かな時間と国民に寄り添った政治を実現させた、世界一豊かな大統領であった。
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